奈良県民なら誰もが知ってる『だんご庄』!
そのだんご庄の兄弟分が、奈良駅前に店を出しているなんて今の今までつゆ知らなかった!
店の名前は『きなこだんご たまうさぎ』で、本店は近鉄大和西大寺の一つ南の駅・尼ヶ辻にあるようです。
私は奈良県民ですが、生まれは大阪で20代の時に奈良に引っ越してきました。
だんご庄は、引っ越してきた直後から知っています。
というのは、だんご庄本店は私の自宅から1キロちょっとのところにあるので、思い出した時に時々買って帰るのですが、いつ食べてもこのだんごは上品且つ素朴な味と食感で、油断すると際限なく食べてしまいます。
今回はこの明治創業のだんご庄の紹介と、最近オープンした兄弟分の『きなだんご たまうさぎ』についてご紹介したいと思います。
本家:だんご庄だんごのお味
だんご庄のだんごの大きさは一粒が直径2センチくらいで、一本の串に5粒刺さっています。
すごく柔らかくて甘すぎず、上品且つ素朴な味ですから串1本はアッというまで、立て続けに2本目、3本目とキリがありません。
とにかく口当たりが良すぎて際限なく串を掴んでしまうので注意が必要です。
また餅ほどの粘り気もなく粒も小さいので、のどに詰まらせる心配もあまりないと思うのでお年寄りや子供でも安心して食べられます。
そんなだんご庄のだんごですが、最大の難点が日持ちしないことで、朝に買ってきたらその日の夜にはもう少し固くなっていて、翌日になると更に固くなって食感も悪くなり、美味しさは半減してしまいます。
日持ちさせる唯一の方法は冷凍保存ですが、それでも出来立てと比較すると味は落ちてしまいます。
このように変質しやすいだんごなので作り置きができないことから、その日に売れる分しか作りません。
一度午後の3時頃に買いに行ったことがあるのですが、その日はどうやら予定以上の売れ行きだったようで、売り切れで閉店していました。
おそらく創業者や後を継いだ店主も日持ちする方法を模索してきたと思うのですが、今もってそれができていないということは、やはり難しいんでしょうね。
私は素人なので専門的なことは分かりませんが、大昔はともかく今の発達した世ですから、例えば何かの添加物とかで解決できるような気もするのですが、多分そうすれば味が落ちるのでしょうね。
だんご庄の歴史と製法
だんご庄の歴史は明治11年にまで遡ります。
創業は初代庄五郎によって旧高野初瀬街道の茶店として誕生しました。
当時人々の生活が豊かになってきた時代に、庄五郎は地元の米と大豆を混ぜ合わせてきな粉だんごを創出し、このだんごは『庄五郎だんご』『だんご庄のだんご』と呼ばれて地元民を中心に親しまれてきました。
驚くことにだんご庄のだんごは、令和の現在においても、その製法は140年前から変わっていないとのことですが、俄かには信じられない思いです。
次にその製法ですが、材料は上質の新米を昔ながらの唐臼でついた米粉、選りすぐりの新鮮なきな粉、そして味つけには、初代庄五郎が苦心の末あみだした特製の蜜を使用しており、また製造過程すべてが手づくりで仕上げています。
手順はお米を石臼で挽くところから始まり、捏(こ)ねる、蒸す、搗(つ)くまで職人が作り上げます。
次に一口サイズになっただんごに、秘伝の蜜をたっぷりからめ、挽き立てのきな粉と手早く合わせ、最後に竹串に刺して完成で、ここまで全て手作業です。
私も何度か本店と大和八木店に足を運びましたが、カウンターのすぐ後の作業場でパートのおばさん数人がだんごをこねている作業風景を見ました。
機械類は一切見当たらず、本当に全て手作業のようでしたね。
本店・支店の場所と値段
だんご庄の本店は、近畿日本鉄道南大阪線の坊城駅から徒歩3分ほどです。
坊城駅は橿原神宮駅から大阪阿部野橋方面に2駅の駅になりますが、店の前の道は細く、車が何とか対向できる程度の道路幅です。
駐車場もあるにはあるのですが、小さくて6台くらいしか駐車できず、駐車場内も前の道路も狭いので、クラウンレベルの大きな車はちょっと停めるのに苦労するかもしれません。
八木店は近鉄大和八木駅から南に徒歩3分の場所にあり、店の前に駐車場はありませんが、すぐ近くの橿原市役所の地下駐車場に停めるのが最も近いですね。
有料になりますが、短時間なら100円くらいです。
だんごの値段ですが、ついこの前までは1本(串)70円だったのですが、9月から値上がりしたようですね。最近は何もかもが値上がりして嫌になりますね。
定価表 (令和5年9月1より)
1本 90円
8本 720円
10本 900円
15本 1,350円
20本 1,800円
25本 2,250円
30本 2,700円
40本 3,600円
50本 4,500円
(消費税、箱代を含む)
だんご庄の口コミ
だんご庄の団子を食べた人の口コミの一部を見てみましょう。
素朴な味わいで飾らないだんごの旨さは最高です。
窓口から見える作業場では沢山の女性が手作業されてます」
やっぱりだんご庄はウマい。
めっちゃ久しぶりのだんご庄さん!
昔から何度も来てるお店で、
何回食べたかわからないくらいです 笑
ピーク時は週おきに来てたかな。
奈良といえばこちらの団子を思い出しますね。
だんご庄に訪問しました。初訪問です。
団子3本を購入しました。
団子は柔らかく、きなこは甘すぎず美味しいです。
また値段が90円で安いというのも良いです。
今までそんなに美味しい団子とは出会ってきませんでしたが兄の退院祝いの手土産に話題の団子屋さんに買いに行きました。
駐車場は店舗前、店舗並びにあり困らなかったです。
美味しくて手が止まらない
だいたいみなさん好評価なようですね。もちろん私も同じです。
兄弟店:『きなこだんご たまうさぎ』
この本家『だんご庄』の味をそのまま受け継ぎ、昔風に言えばのれん分けのかたちで同じ奈良県下に店を構えたのがだんご庄の兄弟分『きなこだんご たまうさぎ』です。
しかし私は長いこと奈良に住んでいるのですが、兄弟分の存在は全然知りませんでした。
本店は近鉄橿原線の尼ヶ辻というところで、大和西大寺の一つ橿原寄りの駅になります。
それで嫌なことを思いだしたのですが、大和西大寺といえば昨年2022年7月8日に安倍元首相が暗殺されたところで、それが引き金となって旧統一教会にメスが入り、大騒ぎになりましたね。偉大な人を亡くし本当に残念です。
ちょっと脱線しましたが、この尼ヶ辻という駅は小さな駅で以前一度だけこの駅で降りたのですが、バスもタクシーもなくて難儀した記憶があります。
こんなところで商売できるのか疑問に思ったのですが、そんな心配は全く無用のようで本家同様連日盛況のようです。
場所は尼ヶ辻駅から東に向けて歩いて1分のところにあります。
たまうさぎの店主は『だんご庄』で17年間修行して独立しましたが、その時に「味を落とすな」という注文だけを付けられたそうです。いい話ですね。
『たまうさぎ』は尼ヶ辻の本店と、近鉄奈良駅構内に支店を構えており、どちらも人気店で客足が絶えないようで、店主は本家の言いつけをしっかりと守って本家『だんご庄』の味を継承しているようですね。私も一度行って本家の味との違いを確かめてこようと思っています。
本家も分家も次の世代にこの味を継承してもらいたいですね。
今回は奈良県で人気の銘菓『だんご庄』のだんごを取り上げてみました。
また機会があれば地元の名産をご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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