いちばんすきな花 目次
- 椿と純恋、破局のいきさつ
- 椿と純恋の真実
- 結論
──────────────────────── - 1話:美人と友達は無理がある!いい人は残酷だ!
- 4話:今田美桜はリスのような小動物系の可愛いさ!
- 5話:紅葉の内に秘めた嫉妬心からの懺悔!
- 6話:椿とゆくえに激しく突っかかる赤田の嫉妬心!
お互いに好き同士なのに別れてしまう。3話のハイライトは何といっても椿と純恋の対話シーンでしょう。
二人は、好き同士であったにもかかわらずすれ違いになってしまいました。
別れのきっかけとなったのは純恋の裏切りです。
純恋はただの友達であったはずの男友達と深い関係になってしまったわけで、確かに男女間でこんなことは重大事であり、仮に私が椿なら絶対に許せない純恋の行為です。
しかし椿は違います。椿はそれを聞いた時は一瞬驚きはしましたが、自分を前に押し出すタイプでない椿にとって、純恋の行為はそれほどとんでもない重大なことではなかったようです。
3話ではそんな二人の関係と、二人の別れに至った真実が明かされます。
1話の感想をご覧になっておられない方はこちらからどうぞ。
さて椿と純恋との関係は、1話の段階で早々に破局しました。
椿と純恋は婚約をしており、椿は二人の新居まで用意していたわけですが、結婚を目前に控えたある日、突如純恋から別れを告げられます。
私はこのシーンを観た時は、いかにドラマとはいえ、新居まで構えた結婚目前の婚約者がサウンドオブサイレンスじゃあるまいし、突然の破局になったストーリーに少々不自然さを感じていたのですが、実はそうではなく、そこには純恋の隠された切なる心情があり、それがこの3話で明かされることになります。
表向きとしては、純恋が別れ話を告げた理由は、男友達として付き合っていたその友達と深い関係になってしまったからとのことでした。
しかしその残酷な別れ話を告げられた椿は、驚きもしたし悲しみも隠せなかったものの、特に純恋を詰ることも喚くこともなく、純恋の告白を受け入れたのです。
そしてその純恋が告白した「男友達と深い関係になってしまった」ことを、椿は純恋が自分ではなく、男友達を選んだと思ったのでしょう。
私もこのシーンからはそのように受け取りました。
しかし真実はそうではなかったことがこの3話で分かりました。
純恋が男友達と男女の関係になったことは事実ですが、だからといって愛情までもが椿からその男友達のほうに移ってしまったわけではなく、男友達とはその場の成り行きとか何かの弾みでそうなってしまっただけで、決して椿への愛情が覚めたわけではなかったのです。
純恋が、黙っていれば隠し通せるかもしれない自分の不貞を正直に告白した理由については、椿と向き合った新居で「そんな自分が許せなかったから」と椿に告げていました。
純恋はあえて椿に自分の不貞を打ち明けると同時に、自分の気持ちはもう椿には向いていないことを告げ、それに対し椿が嘆き悲み、そして自分を連れ戻しに来てくれることを期待していたのだと思います。
さすがにそこまでは虫が良すぎるとしても、最低怒りと嘆きを自分にぶつけてほしかったのではないかと思います。
ところが椿はいともあっさりとあきらめ、それどころか自分に「ごめん」と謝罪までしてきたことに純恋はどれほど落胆したことでしょう。
椿は小さいころから人と一対一で接することが苦手でした。
それは大人になっても変わらず、いつも周りに気を使ってばかりの人生を送っていたわけですが、そんな椿のいびつな人生観は恋人の純恋にまで及んでいたのでした。
椿は純恋のことを本当に愛していたと思います。
新居で純恋と暮らすことを夢のような喜びを感じていたことでしょう。
しかしその半面、椿の純恋への想いが強ければ強いほど、それに比例して不安も倍増していたのではないかと思います。
その不安とは、「自分は純恋を満足させてあげられるだろうか。不満を抱いているんじゃないだろうか」そういった不安です。
私にもそんな椿の思いはわからないではありません。
しかし男女問わずそのような不安はこの世のどのカップルも例外なく抱いているものですが、椿の場合はその思いが尋常ではなかった。
結果的にそれが災いして椿は最愛のフィアンセを失うことになったわけです。
新居で純恋と対した時、椿はわけのわからないことをぐちゃぐちゃと純恋に話しかけますが、その最後に椿は本音を漏らします。
「純恋のことが好きだったけど、いつもずっと純恋と話すのしんどいと思ってた」
この椿の発した言葉が二人の全てを表しているのだと思います。
これねえ、早い話、単に二人の相性が悪いだけのことだったんじゃないかなあ?
誰しも経験があると思います。
Aのことが好きでたまらないけど、一緒にいると疲れる。
Aと比較すると、Bにはそれほどの思いはないが、Bなら気軽に話せるし、疲れることもない。
私が思うのは、確かに相手のことを好きであればあるほど嫌われたくないために自分の素をさらけ出せないことで疲労を感じるという一面はあると思いますが、結局はそれも相手次第ではないかと思います。
つまり、愛情と相性は別ものということです。
そのことをこのドラマの中で二人が証明してくれたのではないでしょうか。
とはいえ、男女の恋愛感情というのは複雑なもので、そう簡単に理論づけられるものでもありませんね。
椿と純恋の話はこのくらいにしておきましょう。
来週は誰がクローズアップされるのでしょうね。
次週を楽しみにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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